若い世代は非正規雇用の割合が多いという実態
まずは、非正規雇用割合の推移をグラフで確認しましょう。
下グラフの横軸は西暦で、年を追うごとに増加傾向なのが分かります(男性)。
次は女性のグラフですが、男性よりも非正規社員の割合が高いのが分かります。
どの年齢層も増加傾向にありますが、これから家庭を築いて生活を安定させたい若者の非正規雇用割合が多いのが気になります。
非正規雇用割合が増加している原因
直接的には、長年続いた自民党政権の政策の結果です。
もともと派遣社員という制度は、ごく一部の職種にしか認められていなかったのに、今や製造業でも当たり前のように利用されています。
この規制緩和は、自民党を裏で操っている経団連の要請に基づいています。
使い捨て可能な低コスト労働者割合を増やせば、そのぶん利益が増えるからです。
さらに大企業は様々な減税措置を受けて、法人税をほとんど払っていないところが多いのを知っていますか?
また、人為的な円安政策により、輸出割合の多いグローバル企業は空前の利益を上げています。
利益が増えているのに、払うべきものを払っていないのですから、内部留保は増える一方です。
優遇されている財界は、恩返しとして、選挙の時に自民党の選挙応援を行い(組織票)、また企業献金にも熱心です。
現在の政治・社会システムは、経団連(富裕層)と自民党(権力層)の持ちつ持たれつの関係を反映しています。
非正規雇用の増加という現象の裏にある事情を、ご理解いただけましたか?
非正規雇用は正規雇用と比べて何か損なのか?
1%の富める者は益々富み、99%の庶民は搾取されてますます貧しくなる社会システムを放置してもいいのでしょうか?
搾取される側としての非正規雇用者は具体的にどんな不利益を被っているのか、以下に確認しましょう。
・収入が少ないという点で損である
上手を見ても分かる通り、生涯年収に換算すると億単位の損になります。
サラリーマンとしては死活問題でしょう。
・下請け的な仕事ばかりで能力が向上しにくい
正社員の下請けとして、言われた作業しかやらないのでは能力の向上は限定的になります。
広い人脈を形成し広い範囲で活躍するのは難しいでしょう。
何よりも、やらされ仕事ばかりではツマラナイはずです。
・将来もらえる年金が少なくなる
もらう給料が少なければ払う年金保険料も少なくなりますから、将来もらえる年金額も少なくなります。
非正規雇用を増やすことは、生活保護予備軍を増やしていることでもあります。
・家どころか車さえ購入しにくい。
入ってくるお金が少なければ、出せるお金も少なくなります。
財界は、若者の車離れを嘆いているようですが、ただ単にお金がないだけなのです。
・結婚への大きなハードルとなる。
例えば結婚相談所や婚活サイトを活用する場合でも、職業・年収・雇用形態は必ず申告しなければなりません。
非正規雇用という足かせは、結婚相手候補たちから避けられる原因となります。
結婚は生活の安定が第一ですから、仕方ありませんね。
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使用者側にとっての便利な雇用調整弁として、好きなように使われたままで良いのでしょうか?
自分で起業する気がないならば、サラリーマンとしてやっていく気ならば、正規雇用の立場になることを諦めてはいけません。
非正規から正規雇用への転換を図る方法とは?
この記事を読んでいるあなたが、もしも非正規雇用に甘んじていて、「もう、どうすることもできない」と思っているならば、それは思い込みに過ぎません。
悪徳経営者からすれば、そういう風に勘違いしてくれる人が多いほど有難いし、助かるのです。
ダマされて、搾取されたままではいけません。
たとえ今まで非正規の経験しかなくても、あなたの能力を正規雇用社員として生かして欲しいと思っている組織はあるものです。
特に若い世代ほど、そのチャンスはたくさんあります。
自分の狭い世界に閉じこもって、くすぶっているのはやめにしませんか?
転職エージェントという無料で利用可能なサービスが、あなたの味方になってくれます。
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