仕事がつまらないのは当たり前か?
サラリーマンで仕事が面白いという人は少数派だと思います。
特に官僚組織が完備された大企業の場合、仕事のやりがいを探すのに苦労するはず。
社内で「出世」するには身も心も社畜にならねばならず、とても割に合いません。
サラリーマン(雇われ人)の仕事の中で、特につまらない・意味がない仕事とは何でしょうか?
5つの例を挙げましょう。参考文献:「Bullshit Jobs」David Graeber
1)組織や経営者を立派に見せるための仕事
2)他人に圧力をかけて惑わし誤解させ搾取する仕事
3)誰かの尻ぬぐいをする仕事
4)やってる感を演出するための仕事
5)非生産的で有害な管理職
特定の業種、職種は書きませんが、サラリーマンなら何かしら思い当たる節があるのではないでしょうか。
これらは、個人の努力や能力で何とかしようとしても限界があります。
つまらない仕事が増えているのはなぜか?
特に日本の場合、労働生産性はOECDの中でも最低ランクです。
つまらない仕事が増殖する体質を多く持っています。
・役所の予算消化主義、前例踏襲主義
・企業における奴隷根性の蔓延、思考停止
・「今だけ金だけ自分だけ」主義の蔓延、道徳観念の衰退
受験教育ですっかり洗脳された人は問題意識がないかもしれません。
空気を読んで行動してきた人は、比較的馴染みやすいのかもしれません。
でも多くの若者は、社会に出てからガッカリさせられているのではないでしょうか?
「愚者にとっての楽園は、賢者にとっては地獄なのである」(トーマス・フラー)
仕事がつまらないとどうなるか?
何の意味も見いだせない仕事をやらされれば苦痛を感じます。
大切な自己効力感が奪われるからです。
他人に迷惑をかけるのが分かっていながら仕事を遂行しなければならない場合、まともな人間は罪悪感を感じます。
やりがいなんて感じられません。
上役に直言すれば、「嫌なら辞めろ!」と言われる。
無力感に襲われ、ひどい場合は鬱症状に陥ることもあります。
従業員同士の助け合い精神が損なわれ、自分の目先の損得以外は無関心という人が増えます。
上層部ですら主体的な判断や行動できず、組織は泥船状態。
経営が悪化しても変化できず、できることはリストラという名の首切りのみ。
弱い立場の者を切って生き残りを図ろうとしますが、自滅行為に他なりません。
今や、長い歴史を誇る有名大企業が没落するのは珍しい事ではなくなりました。
私が所属する組織の事例については、こちらの記事にまとめてあります。
参考にしてください。
仕事がつまらない時はどうすればいい?
自己啓発、資格の取得、英語の勉強など自分でできる努力は大切ですが、それだけでは限界があります。
まともな努力をしている者や、倫理観や思考力を持っている者が報われるとは言い切れません。
むしろ、マイナス評価をされてしまうことも・・
同じ環境で我慢して、正当に評価されるのを待つのもいいですが、時間の無駄になる可能性もあります。
今の会社を辞めて起業できる人は少数派でしょうが、徐々に増える傾向にあります。
副業で稼げるようにして、リストラに備えるのも有効です。
転職も選択肢です。
今は、誰でも簡単にネットで転職活動ができます。
新人でありながら、すでに複数の転職サイトに登録し、情報の収集に余念がない人もいます。
自分の身を守るための賢い判断だと思います。
参考情報:
【転職活動に疲れた20代へ】ブラック企業の定義と対応方法を解説
まとめ:
つまらない仕事が蔓延している現状、その原因や対処方法について述べてきました。
政治の世界を見ても分かりますが、今の日本は真面目に頑張ったものが報われる社会ではありません。
自分の上司や既得権益者の判断力・倫理観に期待するのは間違いです。
頼りになるのは自分だけだと思いましょう。
群れて馴れ合って堕落するのが嫌ならば、自立的な思考・判断・行動が必要です。
混沌とした社会を生き抜くため、この記事がお役に立てば幸いです。
以上