ダメ上司と良い上司の違いを説明できますか?
サラリーマンの幸せは上司で決まると言っても過言ではありません。
部下が仕事をやり易い環境を整え、実際に結果を出させ、かつ、納得いくような評価とフィードバックができるのが良い上司です。
ダメ上司はその反対です。
以下に、ダメ上司と良い上司の違いを具体的に述べていきます。
厄介事から逃げるかどうか?
上司と言っても万能ではありません。
得意なこともあれば苦手もあります。
ただ、責任ある立場だと、苦手なことだからと言って逃げることは許されなくなります。
しかし、意志が弱く安易さに流される人は、部下に面倒事を押し付けて知らん顔する傾向にあります。
他部門との交渉事から逃げる、トラブルを丸投げする、自分の上長への説明を部下に押し付ける・・・
「若手にあえて負荷を与えて成長する機会を与えた」という言い訳をよく聞くのですが、言い訳でしかないのがバレバレです。
良い上司は、厄介事こそ先頭になって取り組み、模範を示します。
その姿勢が部下に伝わり、積極的に協力を引き出せるのです。
部下を守る姿勢があるか?
仕事がうまく行かなければ上司の責任となります。
責められている上司が、その責任を部下に押し付ける言動をしてはいけません。
一度でもそんな発言をしたら一瞬で信頼が失われます。
一生取り返すことは出来ません。
心の弱さとは言え、頼りない人というレッテルはずっと付いて回ります。
上層部の意向に素直過ぎて、現実的でない仕事を軽々しく引き受ける上司も最低です。
部下に負担を押し付けておけば、そのうちなんとかなると思っているのでしょうか?
現実から目をそらす無責任な人は、人の上に立つ資格がありません。
整理整頓ができるか?
机の上が乱雑な人は、頭の中も支離滅裂です。
パソコンにたくさんの情報が入っていても、ごみ箱と同じなので、必要な時に必要な情報を取り出すことが出来ません。
ヒドイ上司になると、同じ報告書を何回も部下にメールで送らせます。
「いやあ、俺だって探せばその資料を見つけられるんだけどね」という言い訳を性懲りもなく繰り返します。
私が知っている実話です。
そういう人間は、まともな日本語能力が身に付いておらず、文章も支離滅裂で分かりにくいものです。
有能な上司は、机の上に何も置かないのものです。
積み上げられた書類は無能さの証明です。
愛嬌があるか?
話しかけても不愛想で、ロクに相槌も打てない。
頭が固く、杓子定規で物事の良し悪しを決めがちなので、しゃべっていてもツマラナイ。
雑談ができない。
冗談を言えず、リラックスした雰囲気を作れない。
威張ってばかりで、作り笑いも出来ない。
こんな上司を持ったら地獄ですよね。
私は約5年間、こんな上司と過ごした経験があります。
故松下幸之助さんが、人の上に立ってはいけない人間の条件として「愛嬌が無いこと」を挙げたそうですが、私は心から納得できます。
愛嬌のない上司が管轄する場所だけ空気が重くなるのが周囲からは良く見えます。
人間が仕事をする環境ではありません。
人をウンザリさせる自慢話をするか?
人の自慢話を聞かされるのは誰でも苦痛です。
自慢話を繰り返す人は、他者の苦痛を想像する力、つまり共感能力に欠ける人です。
幼少期に家庭内で精神的虐待を受けすぎると、悪い意味で鈍感になってしまうこともあるようです。
人となりを知りたいから話しかけただけなのに、「私はこういう凄い人間なんですよ」とアピールしてくる人間。
「オレが新人の頃は、部長から直接仕事を頼まれていた」と有能さを部下に誇示する人間。
本当かどうか分からないし、「そうなんですか」と軽く流すしかありませんが、聞かされる方は不愉快でしかありません。
仕事上、何の足しにもなりません。
知ったかぶりをするか?
知的で教養がある人間かどうかは、自分の無知をどれだけ知っているかで決まります。
有能な上司は、自分の無知や未経験に対して謙虚であり、他人の話に耳を傾けるものです。
ダメ上司は自分に自信が無いため、知識の欠落を恥だと思い込んでいます。
知らなくても堂々としていられる人が人望のある人です。
最悪なのは、知らないのに知っているフリをする上司です。
「ああ、そうだよな。そんなのは常識だな・・」
しったかぶりをしているのはバレバレなのですが、それを指摘するとブチ切れるのでみんな黙っています。
部下に余計な気遣いを強要する人を、アナタは尊敬できますか?
なれ合いを良しとするか?
自分と趣味が同じだったり、気が合う人を自分の周りに集めたがる管理職がいます。
仲良しサークルと職場の区別が出来ていないのでしょう。
政治の世界でも、総理大臣の関係者はお金がもらえたり罪が問われなかったり、優遇措置が盛んですよね。
それと同じノリです。
いがみ合うよりは仲が良い方がマシですが、なれ合いは緊張感や公平性を無くします。
大した能力も実績もないのに、自分の息がかかっているという理由だけで昇進させている事例が目立ちます。
ゼロサムゲームを取り入れている会社では、昇進者と同等のマイナス評価者が存在します。
自分の息がかかっていない、群れてないという理由で粗末に扱っていいのでしょうか?
なれ合いの関係を構築すれば、その上司にとって居心地がいいのかもしれませんが、会社全体にとっては何もプラスになりません。
ダメ上司と良い上司では部下のパフォーマンスに大きな差が出る!
ダメ上司の下にいると、部下に次のような現象が起きます。
・朝起きて会社行くのがツライ。
・業務に手中出来ず、アウトプットのミスが増える。
・新しいアイディアが枯渇し、提案もしなくなる。
・会社を辞めたいと思うようになり、忠誠心が薄れる。
良い上司を持った部下は、次のように振舞います。
・月曜の朝でも自然に起きて、はつらつと通勤する。
・仕事に対する集中力が増し、高品質の結果を早く出すことが出来る。
・問題から逃げず積極的に挑戦し、新しいアイディアを提案する習慣が身に付く。
・会社やお客の立場を考えて行動するようになり、実績と実力を積み重ねられる。
ダメ上司と良い上司では部下のパフォーマンスに天と地ほどの差が出るのです。
会社を100年も200年も存続させたいと思っている経営者は、ダメな人間を管理職にしないように注意する必要があると思います。
さもないと、退職者続出で事業が立ちいかなくなりますよ。
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以上